肩こりには様々な原因があります。
肩こりだけでなく、問題を解消するには原因がわからないと対処できません。
一般的に原因とされるモノを一緒に見ていきましょう!
肩こりの仕組みや原因を知ることで解消しやすくなるはずです!
頭の重さが肩首へダメージを与えている
普段皆さんはご自分の頭の重さを意識したことはありますか?
重さは何キロくらいあるか知っていますか???
人のカラダの中でも頭は特に重たいパーツで、体重50~60kgの人であれば5~6キロ以上あります。
おおよそ体重の10%程度の重さがあるようです。
買い物などで5キロのお米を持ったことがあると思います。
他には2リットルのペットボトル2~3本とか・・・そのくらいの重さが普段の姿勢によっては、首肩の筋肉に負担としてかかってしまいます。
もしご自宅にあれば持ってみてください、頭を傾けるとお米5キロかそれ以上の重さが肩首にかかることになってしまいます。
外科技術専門誌『Surgical Technology』に掲載された論文によれば、1日平均2~4時間、前のめりの姿勢でスマホを利用している人が大半であるとのことです。
論文の筆者で外科医のケニス・ハンスラジュによれば、「頭が前に15°傾くと12kg、30°傾くと18kg、45°傾くと22kg、60°傾くと27kgの負荷が首にかかります」とのこと。
15°→12㎏
30°→18kg
45°→22㎏
60°→27㎏
かなり前傾姿勢でスマホを使った場合、27キロもの負担が首に掛かっていると考えると、そりゃ疲れるるわけだと納得ですね・・・
(参照→Another Reason Why You Shouldn’t Stare At Your Phone)
カラダの悩みランキングで、肩こりは女性1位男性2位!(国民生活基礎調査「世帯員の健康状況」より)
国が実施している「国民生活基礎調査」のカラダの悩みの女性1位、男性2位が肩こりと大健闘しています・・・しなくていいんですが(笑)
数年ごと定期的に実施されている調査のようですが、平成19年ころから肩こりは女性男性ともに1位2位でランクインしています。
ほかには腰痛や手足の関節痛が上位に入っています。
最近では低年齢層の方も肩こりで悩んでいる方も少なくないようです。
運動不足による筋力の衰え、中年以降は要注意
みなさんは普段どのくらい運動をしていますか?
運動などの趣味を持たない方は、学生時代が終わるとしっかりカラダを動かす機会はほとんどないのではないでしょうか?
使わないでいると筋力は段々衰えていきます。これは若い人も例外ではないようで、良い姿勢を保つのにも最低限の筋力は必要になってきます。
病気やケガなどで安静状態が続くと寝たきりになってしまいますよね。
健康な人であっても、家にこもってゴロゴロ過ごしたりを長期間すると筋力が低下してしまいます。
人間の筋力は、全く動かないでいる期間が1週間ほどで10~15%、3~5週間で50%まで低下するそうです。
筋力の低下とともに筋肉の萎縮も起きるようで、2か月以内に筋肉の量は半分になってしまい、動かないでいると影響は間接にも広がり、関節が動かしにくくなったり広がる幅が狭くなったりします。
(─臓器リハビリテーションの最前線─運動機能のリハビリテーション 獨協医科大学 リハビリテーション科学より)
姿勢の悪さがコリを誘発している
普段の姿勢が良い方ですか?悪い方ですか?
姿勢に自信のある方は肩首のこりも比較的少ないのではないと思います。
姿勢が悪くなるとカラダを通る血管やリンパ管が圧迫されて、血流や老廃物がうまく流れなくなってしまいます。
小さいころ水遊びをしてホースの先端を握ったり、ホースを踏みつぶしたりして遊んだことはありませんか?
姿勢が悪くなってくると、私たちのカラダを通る血管やリンパ管といったホース状の管が圧しつぶされてしまいます。
血流や老廃物の流れが滞った場所には乳酸などの疲労物質がたまり肩こりを引き起こしやすくなると言われています。
さらに悪い姿勢が続くと習慣化して、悪い姿勢を保つように筋肉が硬くなってしまいます。
姿勢が悪くなると肩首のみならずカラダの他の場所にも疲れが出てしまいます。
整体の仕事をしていても姿勢の悪さで肩首のコリが出ているだろう方がたくさんいらっしゃいます。
PCスマホ使用の増加
近年PCやスマホの使用が増えたことによって肩首のコリが増えているようです。
スマホ首なんていう言葉も出てきたりしましたね。
先ほどの姿勢の話とも関係してきますが、PC作業やスマホを使っているときはほとんどの方が前傾姿勢で、首を地面に垂らしたような姿勢になっていると思います。
PCやスマホの画面を見ている時、5~6キロ以上はあるだろう頭の重さを、僧帽筋という大きな筋肉をはじめ肩首周辺の筋肉が支えています。
このように肩首に大きな負担が掛かる状態が一日に何時間も、さらに長期間にわたって毎日あったらどうなるか想像してみてください。
肩首がこって仕方ないという状態になってしまいますよね?
PCやスマホは目の疲労も起きるので、目を動かす筋肉や神経も疲労するので首コリもひどくなりやすい傾向があります。
低血圧と高血圧
普段の血圧は高いでしょうか?低いでしょうか?
肩こりと血圧の関係は解明されていないようですが、低血圧、高血圧ともに肩こりが起きることがあるようです。
低血圧の方は、手足など末端の冷え、めまいなどの立ちくらみ、肩こりや疲労感を訴える方が多いようです。
高血圧の場合は動脈硬化などが原因で、血管の管が詰まった状態であることが多くみられるようです。
低血圧、高血圧ともに共通していることは血流の滞りが起きているということです。
乳酸などが溜まって起こる肩こりのメカニズムを考えると低血圧や高血圧によって血流などカラダの巡りが悪くなることで栄養が行き届かない、老廃物が除去されないなどの状態が考えられます。
血流が乱れ、老廃物が滞留することは肩こりや腰痛などの不調だけでなく、肥満や浮腫み、お肌にデコボコを作る「セルライト」などの原因にもつながる可能性があるとされています。
普段から身体のケアをすることは本当に大切ですね。
更年期や加齢等による骨の衰え
年齢を重ねると加齢によって、骨や腱が衰えてくるようで、関節の軟骨や結合している場所に弾力がなくなってしまうと、損傷が起こりやすくなります。
30歳以降から骨密度が低下してくる傾向が出はじめ、閉経後や更年期に入った女性の方などに顕著なようです。
特に更年期で起きやすい症状の第1位は肩こりとなっています。(出典→日本女性の更年期症状発現の割合 長治誠)
骨密度を低下させない食事療法 カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど、骨の形成に役立つ栄養素を積極的に摂ることが大切です。
骨は負担が掛かることで丈夫になっていくメカニズムがありますが、年齢を重ねるごとに運動する機会が減っていくことも、骨や腱が衰える要因の一つと考えられます。
無理ない範囲で運動や筋力トレーニングなどを習慣にしていく必要がありますね!
ビタミン不足などの食事の質が低下している
普段の食事、コンビニでパンとジュースだけだったり、甘いものをたくさんとっていませんか?
このような食事をしていると、ビタミンなどが不足しがちになってしまいます。
ビタミンB群は、細胞がエネルギーを生み出すために必要なビタミンであり、ビタミンB1、B6、B12などをメインに肩こりにも間接的に影響をする栄養素です。
ほかにもビタミンEは末梢血管を広げる効果もあり、不足すればカラダの血流が悪くなってしまいます。
筋肉疲労を回復させるクエン酸も不足しがちになってしまいます。梅干しやレモンなどすっぱいものに含まれています。
酸っぱい食べ物も意識しないとあまり食べる機会がないのではないでしょうか???
肩こりは様々な原因により慢性的に筋肉が疲労している状態です。
食事をおろそかにすれば、カラダを修復する栄養素が足りなくなってしまい疲れが取れず、肩こりにも少なくない影響があるでしょう。
普段の食生活が乱れている方はこれを機会に、改善してみてはいかがでしょうか?
肩こりと食事の関係についてはこちらの記事もあわせてご覧ください↓↓↓
肩こりの原因や仕組み、メカニズムまとめ
一般的によくある肩こりの原因を見てきました!
- 頭の重さが肩首へダメージを与えている
- カラダの悩みランキング、肩こりは女性1位男性2位!!!
- 人間の筋力は全く動かないでいる期間が1週間ほどで10~15%、3~5週間で50%まで低下する
- 姿勢の悪さが肩こりを引き起こす!特にPCやスマホ!!!
- 低血圧や高血圧はともに血液を滞らせ肩こりにつながる
- 更年期や加齢による骨の衰え
- ビタミンなど必要な栄養素の不足が起きている
肩こりについてもっと知りたい方はこちらもどうぞ↓↓↓