肩首や肩甲骨回りがゴリゴリ鳴って辛くなる原因は様々です。
ゴリゴリ音自体は大きく分けて「肩首周辺の筋肉や腱が擦れ合う音」と「関節内部の体液が弾ける音」の2種類があるとされています。
多くの場合、肩首がゴリゴリ鳴る正体は血液やリンパの流れが滞って老廃物が滞留したため筋肉が硬直してしまうというモノです。
運動不足、食生活の乱れ、カラダの冷えなどにより代謝が落ちてくると血液やリンパのと流れが滞り、お肌にデコボコが出来る「セルライト」の原因にもなるとされています。
硬直した筋肉がさらに血液やリンパの流れをせき止めるという悪循環になってしまいます。
- 肩首がゴリゴリ鳴る原因
- 肩首こりのデメリット
- 肩首こりの解消方法
- 肩首・腕のストレッチ
- おすすめマッサージ店
- 大切な方へしてあげるボディケアを学ぶ方法
肩がゴリゴリ鳴る原因を知れば、肩こりへの対処法も見えてきます。
肩がゴリゴリ鳴らない状態は、筋肉が緩み、老廃物がスムーズに流れている状態でもあり、美しいボディラインや健康なカラダを維持するバロメーターとして目安になります。
それでは早速見ていきましょう!
肩首がゴリゴリ鳴る原因の筋肉は?
肩首がゴリゴリ鳴って辛い!
どんな筋肉が肩首のこる原因となっているのか見ていきましょう。
- 僧帽筋
- 頭半棘筋
- 頭・頚板状筋
- 肩甲挙筋
- 棘上筋
- 小菱形筋
- 大菱形筋
肩首のこりが起きる主な筋肉は、肩首や背中にかけて広がっている僧帽筋が中心と言われています。
しかし肩首のこりは1ヶ所の筋肉が硬くなるわけではなく「僧帽筋・頭半棘筋・頭頚板状筋・肩甲挙筋・棘上筋・小菱形筋・大菱形筋」なども一緒に硬くなってしまうとされています。(参照→「肩こりを訴える疾患と原因」 久留米大学医療センター、「肩のこり〜辛い肩のゴリゴリ〜」整体院207〜慢性痛・動作改善〜)
現代社会ではPCなどを使うデスクワークやスマホの長時間使用など肩首がこりやすい状況が多くあります。
普段運動やストレッチなどカラダを動かさない方は余計に肩首がゴリゴリと固まりやすい傾向がみられます。
ストレッチやプロのマッサージを受けるなどして固まり過ぎる前にケアすることで仕事などの効率を落とさずに済みます。
肩首がゴリゴリ鳴る音はどこから出ているの?
肩首周辺がゴリゴリ鳴る音はいったいどこから出ているのでしょうか?
- 肩首周辺の筋肉や腱が擦れる音
- 関節内部の体液が弾ける音
大きく分けて上記の2つがゴリゴリ鳴る原因であるとされています。
それぞれ見ていきましょう↓
肩甲骨回りなどの筋肉や腱によるゴリゴリ音
肩首周辺の筋肉は細かいモノも含めて多くの筋肉があります。
仕事による長時間のデスクワークやスマホの使い過ぎなど、肩首周辺が固まる原因は現代の生活に多くあります。
筋肉が硬く固まってしまうコトによって、腱や肩甲骨など周辺に付着している部位同士が擦れ合う音であるとされています。
関節からするボキボキ音
関節内部にある関節包という膜があり、その内部には関節液と言う体液で満たされています。
イメージとしては自転車のキーキー鳴るブレーキ音がならないためのオイルみたいなものです。
関節を動かしたときにボキボキ・パキパキ鳴る音は関節液内部にある気泡が弾ける音とされています。
こちらはあまり何度もなるような状況は良くないとされています。(関節を傷める可能性があるので注意しましょう。)
「肩腱板断裂」などでも肩を上げ下ろしするときにゴリゴリ音が鳴り、痛みや引っ掛かりがある場合があります。(参照→「肩腱板断裂」 稲波脊椎・関節病院 )
不安に思う方は一度診察を受けてみてください。
肩首がゴリゴリ鳴る正体は?
肩首のゴリゴリはカラダの冷えや睡眠不足、筋肉が硬直し老廃物が溜まるなどによって発生します。
それぞれ見ていきましょう↓
- 筋肉が硬くなっている
- カラダの循環が悪くなっている
- 老廃物が溜まっている
- カラダが冷えている
- 睡眠不足
筋肉が硬くなっている
僧帽筋や菱形筋、肩甲挙筋など肩首や頭、肩甲骨まわり筋肉が硬直することでカラダの循環が悪くなってしまい痛みを発するようになるとされています。
普段の生活の中で、何らかの動作によって肩甲骨まわりの筋肉が収縮(ゴムが縮んだような状態のコト)してゆるまなくなってしまい、筋肉が縮んだまま戻らなくなってしまった状態になり肩のゴリゴリが発生します。
筋肉にはアクチンとミオシンという細胞があり、この二つが伸びたり縮んだりしながら助け合うことで力を発生させています。
この助け合いが、上手くいかなくなってしまっている状態だと肩がこってゴリゴリが発生してしまいます。
肩首などの筋肉が縮み硬くなってしまうことで肩首周辺の血管やリンパ、神経などを圧迫してしまい悪化すれば痛みなどを感じる方が多く見られます。
リンパや血管の滞りで老廃物が溜まっている
肩こりのゴリゴリには様々な要因がありますがその一つに老廃物が関わっています。
先ほどお話しした、「筋肉が硬直」してしまっている話とも関係していますが、筋肉の硬く縮んでいると筋肉の中を走る血管やリンパ管がつよく圧し潰されてしまいます。
圧し潰されたホースを考えてみてください。その中をスイスイ水が流れていくことが出来るでしょうか?
おそらくスムーズに流れていくことが出来ないはずです。
血液やリンパの流れも同じです。
肩回りの筋肉が硬く縮んでしまって血管やリンパ管が詰まると、本来スムーズに除去され流れていくはずの老廃物が滞ってしまいます。
老廃物それ自体には毒性はないそうですが、老廃物が溜まると様々な変化が細胞に起きてきます。
肩のゴリゴリもその影響の一つで、他には老廃物が脂肪細胞とくっついてしまえばブヨブヨしたセルライトになったり、むくみや冷えにも繋がってしまいます。
老廃物はセルライトの原因にもなることも
肩のゴリゴリの正体の一つでもある老廃物は肩こりという健康面だけでなく、見た目の美しさを損なう「セルライト」を発生させることがあります。
「セルライト」は、脂肪細胞に老廃物が結合してできるもので、「オレンジピール」と呼ばれる凹凸が皮膚の表面に出来てしまい美を損ねます。
肩がゴリゴリしているカラダの状態は老廃物が溜まっているため、間接的に「セルライト」を発生させる遠因となるようです。
「セルライト」について知りたい方はこちらの記事↓ををご覧ください。
肩首がゴリゴリする仕組みを知るほど、肩首のこりが様々なカラダの不調や美を損ねるモノであることが分かります。
カラダが冷えてしまっている
カラダがいつも温かいよ!自信を持って言える方はとっても代謝が良い健康なカラダですね!
でも実際はカラダが冷えている方のほうが多いのではないでしょうか???
カラダの冷えも肩首がこる原因とされています。
みなさんはカラダが冷えるときどんな感じがしますか?
カラダがだるくなる、不安な感じがする、血液の流れが悪い感じがする・・・など、決して良いとは言えない感覚を感じられると思います。
カラダが冷えると筋肉はだんだん硬くなって来てしまいます。
温度が下がれば水が凍るように、筋肉もその影響からは逃れられません。
そして冷えて硬くなった筋肉には血液も流れず、老廃物も除去されないといった悪循環が生まれてしまいます。
睡眠不足になっている
最近良く眠れていますか?
肩がゴリゴリ鳴る正体は、筋肉が硬直してリンパ管や血管が詰まり老廃物が滞るため引き起こされることを紹介しました。
では、肩こりと睡眠はどのように関係しているのでしょうか?
外国の機関「Rochester Medical Center」のグループが、広く知られる「science」紙に「Sleep drives metablite clearance from the adult brain (睡眠は大人の脳からの代謝産物の除去を行っている)」という論文を発表しています。
この研究によれば、睡眠は脳の中の老廃物を脳の外へ運び出し排出するのに重要であるという結果を述べており、生物が起きている時には、脳の老廃物の動きがほぼ見られず、寝ると急激に変化が起き老廃物が除去されるそうです。
この現象は、普段の睡眠はもちろん、麻酔や飲んで寝てしまった時にも起きていて、どんな状況でも寝ていれば大丈夫なのだと言います!(私たちの身体は結構アバウトなんですね・・・笑)
カラダが休まることはもちろん、睡眠によって脳の疲労を取り除くことは、自律神経の緊張をやわらげストレスを減らしてくれます。
私たちの身体は緊張状態が続くと、コルチゾールなどのストレスホルモンが過剰に分泌され、筋肉が硬直してしまい老廃物を滞留させてしまいます。
しっかり睡眠を取ることで、老廃物を除去し肩こりのゴリゴリを解消して行きましょう。
肩首ゴリゴリのデメリット~頭痛や睡眠不足など~
次にゴリゴリ鳴るひどい肩こりが引き起こす可能性のあるデメリットを紹介して行きます。
肩がこってマッサージを受ける方に多く見られ、実際にお客様が実感し話してくださるデメリットについて見ていきましょう↓
- カラダの循環が悪くなる
- カラダが硬くなる
- むくみやすくなる
- 冷えやすくなる
- 寝付きにくい
- 頭痛がすることも
肩のゴリゴリ鳴る方に良く見られるものとして上記↑のような状態がよく見られます。
ニワトリが先か?タマゴが先か?のような関係になってることが多い印象です。
1つずつ見ていきましょう↓
カラダの循環が悪くなる
肩が凝ってしまうと、凝り固まった筋肉にリンパや血管が圧し潰されてしまいます。
肩がゴリゴリ鳴る原因でも述べましたが、その結果カラダの循環が悪くなってしまいます。
カラダの循環が悪くなれば老廃物が溜まるなどしてさらに血流などが悪くなってしまうことが考えられます。
カラダが硬くなる
肩がゴリゴリ鳴る状態は、肩こりだけでなく全身が疲れている方も多く見られます。
マッサージなどを受けた時、ストレッチなどでまったく足があがらなかったりしたことはありませんか?
筋肉が硬直することにより、本来の柔らかさが失われ柔軟性がなくなってしまっている方も多くいらっしゃいます。
むくみやすくなる
肩がこり、カラダの循環が悪くなってしまうとむくみやすくなる傾向があります。
カラダがこっている方の多くはむくみも気になるとお話しくださる方も多く、カラダが固まってしまうと循環が悪くなるのだと感じます。
マッサージを受けることでカラダの循環が良くなると「肩が緩んで落ちた感じがする。」「足が細くなった気がする。」などと話される方も多くいらっしゃいます。
冷えやすくなる
肩がゴリゴリ鳴り、こっている方はカラダが冷えていることも多いです。
カラダが冷えているとき毛細血管が閉じてしまうとされ、肩こりなどによって血流が悪くなれば温かい血液がカラダのすみずみまで運ばれにくくなってしまいます。
季節や天候などの気温によらずカラダが冷えてしまうとされ(参照→「冷え性の原因」横浜血管クリニック)
- 肩がこって冷える→冷えて肩がこる
と言った悪循環が生まれてしまいます。
寝付きにくくなる
肩がゴリゴリ鳴る状態は、筋肉が硬直した状態です。
詳しくは分かっていないそうですが、肩がこると自律神経が圧迫されるなどして交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできなくなってしまう傾向があるとされています。(参照→「世田谷内科・神経外科クリニック」)
- 仕事モード⇔リラックス
この切り替えが上手くいかなくなってしまうことによって、就寝時間になっても気持ちがおさまらず寝付きにくくなってしまうことがあります。
頭痛や吐き気がすることも
肩がゴリゴリ鳴るとき、肩首や背中だけでなく頭の筋肉まで硬くなってしまうことも多いです。
頭痛や吐き気はさまざまな原因で起きるとされていますが、肩こりがその一因になることもあるされています。
実際にマッサージを受ける方の多くは、肩こりがひどい時には頭痛や吐き気がすると話される方も多く見られます。
肩がゴリゴリ鳴ると感じたら早めに対処するのがおすすめです。
肩首のゴリゴリを解消する6つの方法をご紹介!
肩がゴリゴリ鳴る原因やデメリットについて紹介して来ました。
どうしたら肩のゴリゴリは解消できるのでしょうか?
次は肩こりの解消方法について見ていきましょう!
- ウォーキングなどの運動
- ストレッチなどのセルフケア
- カラダを温め代謝を上げる
- こまめに水分補給
- 家族と互いにマッサージする
- プロのマッサージを受ける
運動する
1つ目の解消法は運動することです。
肩がゴリゴリ鳴りこっている方は運動不足になっている方が多い印象があります。
デスクワークなど座ったまま動かない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
筋力トレーニングやランニングなどをイメージする方も多いと思います。
しかし、普段動かない方が急激な運動をするとけがをしてしまう可能性があります。
ウォーキングなどの軽い運動でも、続けることで十分にカラダの固まりをほぐし循環を良くしてくれます。
無理ない範囲で運動されてみてはいかがでしょうか?
ストレッチなどのセルフケア
2つ目はストレッチなどのセルフケアです。
ストレッチなどは手軽に出来るので仕事の休憩時間や1日の終わりなどに疲れたカラダをケアしてあげましょう。
運動よりは手軽に継続できるので運動が苦手な方にもおすすめです。
カラダを温め代謝をあげる
3つ目は、しっかり入浴してカラダを温める、寝るときには足元を冷えないようにして血流やリンパの流れをよくする工夫をして就寝するなど代謝を良くしてあげることです。
代謝が高い状態は肩こりだけでなく、スリムなカラダを維持するのにも大切です。
普段からカラダを温めるように工夫してみてください。
水分をこまめに摂る
4つ目は水分を摂ることです。
老廃物などカラダに不要となったものを運ぶリンパ液や血液には水分が必要です。
また水分は一気に補給しても吸収しきれないこともあるとされます。
多く飲むというよりもこまめに水分を摂るよう意識してみてください。
家族・パートナーとお互いにマッサージする
家族やパートナーとお互いにボディケアするのもおすすめです。
しかし、自己流だと指を痛めてしまったりボディケアしてあげた側が疲れてしまうこともあります。
仕事にするまではいかないけれど自宅でできるボディケアをプロに学ぶという方法もあります。
「なごみ深層筋アプローチアカデミー」ではプロレベルの技術を、自宅で家族やパートナーにボディケアしてあげたい方から本気で仕事にしたい方まで幅広い方が技術を学んでいます。
ご家族やパートナーなど、大切な方へしてあげるボディケアに興味がある方は「なごみ深層筋アプローチアカデミー」をご覧ください。
整体院などでボディケアを受ける
5つ目は整体やマッサージを受けることです。
ボディケアなどのメンテナンスを受けることでセルフケアよりも素早く効果を出すことが出来るでしょう。
様々なボディケアがありますが、肩こりをはじめとするカラダ中のこりを解消するなら指圧ベースの施術がおすすめです。
悩みのない方にはたかが肩こりかも知れません。
しかし、肩こりによって吐き気が出るほどの辛さを感じる方も実際にいらっしゃいます。
ストレッチなどでは全く肩こりがとれないとお話しくださる方も多く見られます。
辛すぎるカラダの悩みにはプロのボディケアを受けことをおすすめします。
- 運動する
- ストレッチなどセルフケア
- カラダを温め代謝をUP!
- 水分をこまめに摂る
- 整体院でマッサージを受ける
普段の生活でもこういったことを少し意識するだけで、長期的にみると肩こり改善に大きな変化が期待できますよ。
肩がこる原因の1つ1つは大したことではなくても長期間続けば、やがて大きなツケとなって返ってくるので早めにケアしてみてください。
肩首のゴリゴリをストレッチで解消!
肩首のこりを何とかしたい!
どうしようもなくつらい肩こりはプロのマッサージがおすすめです。
軽い肩こりであればセルフストレッチでのケアもおすすめです。
肩首~僧帽筋・肩甲挙筋~のストレッチと、腕~上腕二頭筋・上腕三頭筋~のストレッチをそれぞれ紹介します。
仕事や家事などの隙間時間にぜひ試して見てください!
肩首~僧帽筋・肩甲挙筋~
①→まず背中側で腕を組み写真のように左手の前腕部分を右手で掴んでみてください。
➁→➀の状態をキープしながら首を右に倒していきます。
➂10秒キープして首を正面に戻します。反対側も同じように肩首をストレッチして行きます。
左右とも10秒×3セットずつ行ってみてください。
➃→次に➀の状態をキープしながら斜め上方向を見あげるようにすると、写真の図にあるように肩甲挙筋が伸びていきます。
➄→同じく➀の状態をキープしながら斜め下方向を見ると僧帽筋が伸びていきます。
➅→反対側も行います。➃と➄とも10秒×3セット行ってみてください。
腕~上腕二頭筋・上腕三頭筋~
➀→床に手付いていきます。
➁→写真のように逆手で手を付きカラダの正面に向かってカラダを倒します。前後にカラダを動かしていきます。
➂→10秒伸ばしてからゆっくり元の位置へ戻ります。反対側も同様に伸ばし、左右10秒×3セットを行ってみてください。
➃→立ってストレッチする場合は写真のように壁に手を付けてみてください。
➄→壁に置いている手と反対方向にカラダを向けて伸ばしていきます。
反対側も同様に起こってみてください。左右10秒×3セットを目安に行っていきます。
➅→写真のように頭の後ろで肘をを掴み上腕三頭筋を伸ばしていきます。
➆→10秒ほど伸ばしたらゆっくり戻していきます。伸ばしているところを意識しながら伸ばしてみてください。
➇→ゆっくり息を吐きながら伸ばすことを左右10秒×3セット行ってみましょう。
デスクワークの方は肩首のこりに腕の疲れも関係している場合があるのでぜひお試しください。