ケミカルピーリングはシミに効果的とされていますが、施術を受けた方の中にはシミが濃くなった?と感じる方もいます。
これは、シミが良くなる過程で起きている場合が多いとされます。
今回の記事ではケミカルピーリングでシミが濃くなったと感じる場合や、本当にシミが消えるのか?などについて紹介していきます。
- ケミカルピーリングは紫外線由来のシミに効果的とされる
- シミに効果的とされる理由
- シミが綺麗になる過程で濃さが目立つことがある
- シミが濃く感じる理由について
- 場合によっては他の施術と組み合わせると◎
それでは早速見て行きましょう↓
ケミカルピーリングは本当にシミを消してくれるの?
「ケミカルピーリングがなぜシミを消してくれるとされているのか?」
ケミカルピーリングのそもそものメカニズムから詳しく紹介していきます。
そもそもケミカルピーリングって何?メカニズムを紹介
ケミカルピーリングは専用の薬剤を塗ることで皮膚の表面に付いた古い角質が剥がれ落ちるようにしていく施術方法です。シミやくすみなどを理想の状態へ美しく導いていきます。
古い角質や毛穴のケアを細かい部分まで行おうとしても、洗顔やパックなど自宅でのセルフケアだけでは落としきれません。しかし、ケミカルピーリングの専用薬剤を使用することで1回でもお肌の変化を感じる方も少なくありません。
多くのクリニックではグリコール酸(AHA)、乳酸(AHA)、サリチル酸 (BHA)といった代表的な薬剤を使い分けることで一人一人に合った美肌ケアを提供してくれます。
美肌に導いてくれる施術方法ですが、一時的に赤みや腫れなどが出ることがあります。ほとんどクリニックでは数時間でおさまると説明されており安心感がある施術となっています。
ケミカルピーリングは、皮膚をはがすことで生じる効果を利用した治療法です。その深さをケミカルピーリングガイドラインでは4段階に分けています(資料1、2)。厚く剥がすことで、例えば前癌病変などの病変を除去することが可能です。また、薄く剥がすこと(角層除去)により、皮膚のいろいろな再生機構が働き、新しい皮膚の再生が期待できます。
ケミカルピーリングの効果について詳しく知りたい方は、こちらの記事で詳しく紹介しているので合わせてご覧ください↓
ピーリングは敏感肌の方にも薬剤を使い分けて施術できる
ケミカルピーリングはお肌が敏感な方にも薬剤を使い分けることで施術を行うことができます。
使用されることが多い薬剤を紹介していきます。
- サリチル酸ピーリング(サリチル酸マクロゴール)
以前から使用されていたサリチル酸という薬剤にマクロゴールを加えることによって、より安全性が高められた薬品です。
皮膚表面に詰まった角栓をケアすることができ、刺激も従来の薬剤より少ないため不用意に皮膚の深部まで薬剤が浸透せず、お肌にダメージを与えにくいというメリットがあります。
お肌を滑らかに弾力を与えてくれるとされ、シミのケアや予防に効果的とされています。
サリチル酸マクロゴールは、サリチル酸をマクロゴールという薬剤で溶いたピーリング剤です。
サリチル酸(角質溶解)+マクロゴール(酸が肌の深層部へ浸透するのを防ぐ成分)
従来のサリチル酸ピーリングは刺激が強いものでしたが、マクロゴールを合わせることでサリチル酸を肌の深層部にまで浸透させることなく、皮膚表面の古い角質や毛穴に詰まった角栓を取り除くことができるようになりました。
お肌のターンオーバーを整えることでシミやニキビの予防・改善にも効果があり、お肌の弾力を保っているコラーゲンやエラスチンの生成を促進することで美肌を保ちます。
サリチル酸マクロゴールは刺激が少なく角質除去の効果が高いピーリング剤です。
サリチル酸マクロゴール以外の代表的な薬剤
- グリコール酸ピーリング(AHA)
ニキビやニキビ跡のケアに用いられる薬剤です。積み重なった古い角質を溶かし剥がすことによってお肌の細胞のターンオーバーを良くして、健康的な理想のお肌へと導いてくれます。
さらに、コラーゲンやエラスチンなど美肌に導くとされる成分の生成を促し保湿してくれます。
- 乳酸ピーリング(ラクトピーリング)
お肌が敏感な方に乳酸ピーリングが提案されることもあ離、こちらはマイルドなピーリングです。
天然成分の乳酸を主な成分としており、お肌が敏感な方にも刺激が少なめでおすすめの薬剤となっています。
お肌の漂白作用が効果的ともされています。
ターンオーバーの促進がシミをケアしてくれる
ケミカルピーリングはお肌が入れ替わるターンオーバーを促すとされる施術方法です。
紫外線対策が十分でない場合、直射日光による影響がシミの主な原因となると言われています。
日焼けして肌が黒く焼けてもやがて白いお肌へと戻っていくのは、表面の色素が黒くなった角質層を下から押し上げていくように新しいお肌が作られるからです。
このターンオーバーのサイクルが正常でなくなってくると、色素が濃くなった古い皮膚の層が剥がれ落ちずシミの原因となるとされています。
2008年の日本皮膚科学会ガイドラインで、良質な証拠はないが選択肢のひとつとされているのは、ざ瘡の皮疹、小斑の日光黒子(老人性色素斑)、小じわに対する、グリコール酸とサリチル酸マクロゴールである[1]。引用:Wikipedia – ケミカルピーリング
ケミカルピーリングを受ける前に知っておくと安心なこと
ケミカルピーリングを受けてシミのケアをしようか検討されている方へ、施術前に知っておくと安心なポイントについて紹介していきます。
- ケミカルピーリングでシミは本当に消えるの?
- ケミカルピーリングのダウンタイムは?
- ダウンタイム対策はどうすれば良い?
ケミカルピーリングでシミは本当に消えるの?
ケミカルピーリングはシミに対して有効であると言われていますが、本当にシミが消えるか気になるところです。
特に消えるとされているのが紫外線など日光によるシミです。ただし、肝斑などには効果がないわけではありませんが、レーザートーニングなど他の施術方法が向いている場合もあります。
ケミカルピーリングとレーザートーニングの両方を受けることで、紫外線によるシミや、肝斑やそばかすなども同時にアプローチすることで理想の美肌が目指せます。
レーザートーニングについてはこちらの記事で詳しく紹介しているので合わせてご覧ください↓
しみ(色素斑)とは一般的に「しみ」と称される疾患で、病院に相談に来る患者さんの多くは加齢性や紫外線暴露に伴うものです。その中でも高い頻度でみられる代表的なものは、老人性色素斑や肝斑です。
老人性色素斑は、境界が比較的明瞭な褐色の色素斑で、中年以降によく見られます。紫外線の暴露により生じます。
肝斑は両側の頬部を中心としてできる境界がはっきりとした色素斑で、中年女性に多く見られます。女性ホルモンと紫外線暴露が主な原因と考えられています。肝斑と老人性色素斑を合併している例もあり、専門医でなければ見分けが難しい場合があります。
また中高年に見られる色素斑で同じく紫外線の暴露により生じる疾患として日光角化症があります。時として癌になる恐れもあり見ただけでは判断も難しい為、専門医の診断が必要となります。
雀卵斑(そばかす)は、若年性で見られる「しみ」で、紫外線の影響の他に遺伝的な素因があると考えられています。
また太田母斑や扁平母斑などの先天性の色素異常疾患もあります。太田母斑は、顔や目の周り、頬などにできる青アザです。扁平母斑は、体のどこにでもできる茶褐色のアザです。どちらの疾患も、先天性だけでなく思春期以降に生じるものもあるので、気になるアザは専門医に相談してください。
ケミカルピーリングのダウンタイムは?
ケミカルピーリングは比較的ダウンタイムが少なく、数時間〜数日で落ち着く場合がほとんどとされています。
- 赤みやヒリヒリが出る
- 施術後の火照り感
- お肌が乾燥する
- ニキビが悪化することもある
以上↑のような副作用が出ることがありますが、お肌が敏感でない方はダウンタイムの時間も短くすぐに日常生活に復帰することができる施術とされています。
ダウンタイム対策はどうすれば良い?
ケミカルピーリングは比較的ダウンタイムが短い施術方法とされていますが、よりダウンタイムが出ない対策を取りたいものです。
施術では一時的にお肌がダメージを受け乾燥する傾向があるとされます。当日前後にはお肌の水分が失われないような保湿ケアをしっかり行ってください。
ニキビ・ニキビ跡などがある方で、お肌が過敏な方は一時的に悪化することがありますが、長期的に考えることが大切です。
継続することで徐々にニキビやシミなどが落ち着き理想のお肌へケアされていきます。
ケミカルピーリングのニキビ跡への施術についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧下さい↓
シミが濃くなる原因は?薄くしていくにはどうすれば良い?
ケミカルピーリングを受けることでシミが濃くなったと感じる方もいます。
施術失敗することも絶対にないとは言い切れませんが、シミが良くなる過程で一時的にシミが濃くなったと感じる場合があります。
ケミカルピーリングを受けてシミが濃くなった?と感じる場合について1つずつ見ていきましょう↓
- 埋もれていた色素が濃い部分が押し上げられた
- 肌の色が良くなりシミが目立つことがある
- 施術前後に直射日光を浴び過ぎた
- 肝斑には効果が少ない可能性も
- 施術後のアフターケアがしっかりできていない
埋もれていた色素が濃い部分が押し上げられた
ケミカルピーリングを受けることで新しいお肌が皮膚の下から押し上げられて来ます。
その過程で、皮膚内部の色素が濃くなっている層が表面に上がって来ると一時的にシミが目立つように感じることがあります。
この状態から何度か施術を継続するうちに、シミが濃い皮膚層が剥がれ落ちていきシミのない状態へと移行していきます。
ケミカルピーリングの施術を受ける最適な頻度や間隔についてはこちらの記事で詳しく解説しているのであわせてご覧下さい↓
肌の色が良くなりシミが目立つことがある
ケミカルピーリングを受けるとお肌の色が白くなっていくため、初めのうちは白くなった肌とシミが濃い部分のコントラストが明確になるため、「シミが濃くなったかも?」と感じる場合があります。
一時的なもので続けるうちに綺麗な状態へとケアされていきます。
施術前後に直射日光を浴び過ぎた
ケミカルピーリングは専用の薬剤によって一時的にお肌の表面が薄くなるため外部からの刺激に対して弱くなります。
お肌のバリア機能が一時的に低下するため、施術前後に直射日光を浴びすぎると色素が濃くなったり細胞がダメージを受けてしまいます。
ケミカルピーリングの施術前後は、日焼け止めなどで紫外線対策を丁寧に行うのがおすすめです。
ケミカルピーリングのデメリットや副作用・アフターケアの方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。興味のある方はあわせてご覧下さい↓
肝斑には効果が少ない可能性も
紫外線などのシミにはケミカルピーリングは有効とされています。肝斑に対しても効果はあるとされますが、炎症していたりする場合はケミカルピーリングの効果はあるものの炎症が一時的に強くなる場合も考えられます。
もし、肝斑であればケミカルピーリングで治療はできますが、肝斑自体が炎症により悪化する可能性のあるもののため、ケミカルピーリングの炎症が強く出たり、刺激が強かったりすると悪化してしまう可能性があります。
肝斑は紫外線によるものや老人性色素斑の影響が合わさったりと、専門のクリニックで診てもらわないと原因がわからないこともあるとされています。
場合によっては、エレクトロポレーションやレーザートーニングなど他の施術方法や2つの施術をあわせて行うことを提案される場合もあります。
ご自身の悩みにあった施術方法を選ぶことが大切です。
施術後のアフターケアがしっかりできていない
ケミカルピーリングは理想のお肌へ導いてくれる施術方法ですが、その過程でお肌が乾燥したりバリア機能が低下するなどの一時的な副作用が出る場合があります。施術前後は必ず保湿ケアと紫外線対策をしっかり行うようにしてください。
ピーリングという言葉がついているように、一時的にお肌が剥がれ落ちた状態になりますので洗顔などお肌に触れる時は強く擦ったりせず、優しく丁寧に触れるようにしてください。
毛穴の開きなどは引き締めの施術を組み合わせることで効果的にアプローすることもできます。ケミカルピーリングだけでなく他の施術も併用することでお肌への負担を少なくケアすることもできます。こちらの記事↓もあわせてご覧下さい。
他の施術とケミカルピーリングを組み合わせると隙のないケアが可能
ケミカルピーリングのシミに関する効果やダウンタイムなどについて紹介して来ました。
- ケミカルピーリングは紫外線由来のシミに効果的
- シミが綺麗になる過程で濃さが目立つことがある
- 場合によっては他の施術と組み合わせると◎
素人判断でシミだと思っても、肝斑だったりアザだったり判別ができない場合もあります。
しみだけでなく他の症状もある場合や、顔の脂肪を取りたい場合などは他の施術方法も取り入れることで隙のない美肌ケアとすることができます。
施術を受けるクリニックは、事業年数が長く症例ビフォーアフター写真など実績が多いクリニックがおすすめです。
「品川美容外科」は症例ビフォーアフター写真も多く、全国にクリニックを展開している信頼できるクリニックです。
美肌を目指せるケミカルピーリングをはじめとして、顔の顎周りの脂肪を取る「脂肪冷却」やリフトアップの「ハイフ(HIFU)」など美肌に関する豊富な施術方法をベテラン医師が担当してくれます。
ぜひこの機会にシミのない美しい理想のお肌を目指してみて下さい↓
(症例写真は公式サイト↓画面上部のメニュー「シミ・くすみ」から「ピーリング」をご覧ください。PCの場合は画面下部にあります。)