ケミカルピーリングはシミやくすみなどをケアして理想のお肌へと導いてくれる施術です。
シミやくすみ以外にもニキビや軽度のニキビ跡にもアプローチすることができます。
しかし、ニキビ跡のクレーターの深さによっては他の施術方法と組み合わせることで隙のないスキンケアとなります。
今回はケミカルピーリングがニキビケアに効果的な理由やニキビケアに使用される専用の薬剤、他の施術方法と組み合わせて方が良い場合について紹介して行きます。
- 対応するニキビ後の種類は赤みと色素沈着
- ニキビ跡の深いクレーターには他の施術も必要
- 専用の薬剤で浅いニキビ跡ならケアできる
- 月1〜2回の頻度で5〜10回程度必要
- クレーターが深いとダーマペンやレーザー治療が必要となる場合も
それでは早速見て行きましょう↓
ケミカルピーリングで改善できるニキビ跡の種類は?
ケミカルピーリングでケアができるニキビ跡は赤みや色素沈着が起きている場合です。
1人1人の状態によるので断言はできませんが、月に1〜2回のペースで5回以上は継続して通うことで理想の美しいお肌を目指すことができます。
- 赤みのあるニキビ跡
- ニキビ跡の色素沈着が
- クレーター型の浅いニキビ跡
赤みのあるニキビ跡
赤みのあるニキビ跡にケミカルピーリングは有効とされ、ニキビによって炎症が起きると患部に毛細血管が集まり血流が増加している状態になると言われています。(参照→日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023」)
ニキビが治るにつれて赤みも引いていくことが多いですが、赤みが残る場合はケミカルピーリングでのケアがおすすめです。
専用の薬剤(サリチル酸マクロゴール)を使用して施術を行うことで、薬剤の抗炎症作用による赤みの軽減やお肌のターンオーバーが促進され新陳代謝が活発になります。
ターンオーバーが促進されることにより赤みのある皮膚の層がやがて剥がれ落ちていき赤みがなくなって行きます。
ニキビ跡の色素沈着
ニキビ跡の色素沈着にもケミカルピーリングによるケアが有効とされています。
ニキビ後に色素が沈着してしまうのはメラノサイトが炎症による刺激によってメラニン色素を多く生成してしまいニキビ跡に沈着しお肌の中に残ってしまっているからです。
ケミカルピーリングは専用の薬剤によってニキビ跡が残るお肌の古い角質層を徐々に剥がしてくれます。
お肌の内側に定着していた色素沈着した細胞を、新しくできたお肌の層が皮膚表面へ押し出して薄くしていってくれます。
クレーター型の浅いニキビ跡
クレーター型の浅いニキビ跡であればケミカルピーリングでのケアが有効とされています。
軽度のクレーターの窪みであれば、ケミカルピーリングで改善することもあるとされますが、あまりに深くクレーターができている場合はレーザートーニングなど他の施術方法も並行してに受けていく必要があります。
ニキビの炎症が大きいほどお肌に窪みの深いクレーターが発生する傾向があります。
炎症したニキビを自分で潰して雑菌が入り化膿してしまったり、間違ったケアをすることで深いクレーターになることがあります。
あまりに深いクレーターはケミカルピーリングでは改善できず、より強力な施術方法で痛みやダウンタイムを伴う施術になることがあります。
不快感や痛みのある方法はできるだけ避けたい場合、早めの施術を受けることをおすすめします。
ケミカルピーリングがニキビ跡の赤みや色素沈着・クレーターに効果的な理由
ケミカルピーリングはニキビ跡の赤みや色素沈着・クレーターに効果的とされます。その理由について紹介して行きます。
それでは1つずつ見て行きましょう↓
ケミカルピーリングがニキビ跡に効果的な理由
ケミカルピーリングは専用の薬剤によって古い角質を剥がすことによって、お肌のターンオーバーを促進させ美しく滑らかなお肌を目指す施術方法です。
ニキビ跡の赤みや色素沈着に有効とされ、ニキビ跡に出来た浅めのクレーターであればケアができます。
ケミカルピーリングを受ける前に大事な肌準備
ケミカルピーリングは理想の美肌へ導いてくれる施術方法ですが、お肌の状態が良くない以下のような方は受けることができません↓
- ニキビの炎症や化膿が重度の場合
- お肌の乾燥がひどい場合
- 日焼けがひどい場合
- その他お肌の炎症がひどい場合
ニキビケアにも使用されるケミカルピーリングですが、ニキビの炎症や化膿が重度の場合は受けることができません。
ケミカルピーリングを受ける前には保湿ケアを入念に行い、日焼け止めクリームなど紫外線対策をしっかり行いお肌の状態を整えておくようにしましょう。
この他にも何らかの原因でお肌の炎症がひどい場合も受けることができません。炎症が落ち着くのを待って施術を受けることになります。
ニキビ跡以外にも効果的
ケミカルピーリングはニキビ跡の赤みや色素沈着以外にも使用することができます。
- 毛穴の黒ずみケア
- ザラついたお肌のケア
- くすみを透明感のあるお肌へケア
- シミや軽度の肝斑など
ケミカルピーリングは専用の薬剤により古い角質を剥がしていくので毛穴の黒ずみケアにも効果とされています。
またザラついたお肌を滑らかにケアし、くすみのあるお肌を透明感のある理想の状態へ導きます。
シミや軽度の肝斑もお肌のターンオーバーを促進することによって、お肌の内部に留まっているメラニン色素の濃い細胞を押し出し排出します。
薬剤を使い分けることによってさまざまなお肌のトラブルをケアしてことができます。
毛穴の開きなどは引き締めの施術を組み合わせることで効果的にアプローチすることもできます。ケミカルピーリングだけでなく他の施術も併用することでお肌への負担を少なくケアすることもできます。こちらの記事↓もあわせてご覧下さい。
ニキビ跡に使用される専用薬剤を紹介
ケミカルピーリングで使われる主な薬剤には、以下の3つがあります。
- サリチル酸マクロゴール
- グリコール酸
- 乳酸
「サリチル酸マクロゴール」は、以前から使用されていたサリチル酸にマクロゴールを加えることで過度に深い皮膚層まで薬剤が浸透しないように改良された薬剤です。
ターンオーバーの活性し過ぎを抑え、お肌へのダメージを最小限にしたより安全性を高めたピーリング剤です。
「グリコール酸」水に近い性質があり皮膚に浸透しやすいとされます。
コラーゲン生成を促し、古い角質層や皮脂を剥がすことからニキビ跡の赤みや色素沈着にもアプローチすることができます。
「乳酸」は刺激が少なくお肌が敏感な方も安心して使用できる傾向がある薬剤です。
お肌にしっかりと浸透し古い角質や皮脂へアプローチしてくれます。赤みなどの炎症を抑えるためニキビ跡の炎症への使用を提案されることもあります。
刺激は少なめですが、乳酸自体にアレルギー反応が起きる場合は使用することができません。
ケミカルピーリグで使用される薬剤は施術を受けるクリニックで担当医がそれぞれの状態にあわせて提案してくれます。
お肌が過敏な方などは、事前カウンセリングで担当医に相談して適切な薬剤を選んでもらうようにして下さい。
ケミカルピーリングでニキビ跡治療におすすめの頻度・回数
ニキビ跡のケミカルピーリングはどの程度の頻度や回数を通えば良いのでしょうか?
- 月に1〜2回程度
- おおよそ5回〜10回程度
ケミカルピーリングの効果には個人差があるので断言はできませんが、一般的な頻度や回数は月に1〜2回のペースでトータル5〜10回程度通うことで効果を実感されと多くのクリニックで説明しています。
施術を開始した初期は2週間に1回のペースで数回通い、その後1ヶ月に1回などペースをゆったりにするクリニックもあります。
基本的に施術を受ける方の状態にあわせて頻度や回数を決めるので、通うことにしたクリニックの事前カウンセリングでペースを決めて行くことになります。
ニキビ跡が改善した後も、ゆったりしたペースでメンテナンスとして受けることでお肌の状態を良好に保つ方も多いようです。
エレクトロポレーションなど他の施術との組み合わせもおすすめ
ニキビ跡のケアは、ケミカルピーリングによって古い角質を剥がしてお肌のターンオーバーを促すだけでなく、えレクトロポレーションなどのお肌の調子を良くしていく施術もあわせて受けるのがおすすめです。
エレクトロポレーションは、ビタミンCやトラネキサム酸などの美容成分をお肌に微細な極小の穴を開けて浸透させて行く施術です。
ケミカルピーリングに足りない部分を他の施術で補うことで、隙のない施術となり美しい理想のお肌を目指すことができます。
エレクトロポレーションの効果やおすすめクリニックについて詳しく解説しているこちらの記事↓もあわせてご覧下さい。
ケミカルピーリングで改善が難しいクレーター型ニキビ跡とは?
ケミカルピーリングはニキビ跡にも使用される施術ですが、ニキビ跡にできたクレーターが深すぎるとダーマペンなどの施術を併用して行くことになります。
- アイスピック型
- ローリング型
- ボックス型
クレーターのでき方には3つあり、アイスピック型は縦長のクレーターで真皮層に届く細く長い形が特徴です。
ローリング化型は、丸く抉られたようなクレーター、ボックス型は四角く広範囲に抉られた形が特徴です。
これらのクレータータイプはどれも深部まで達していたり、面積が広範囲に及ぶためケミカルピーリングでは完全にはケアしきれない場合があります。
ダーマペンやレーザートーニングで深いニキビ跡へアプローチ
深く広いニキビ跡のクレーターにはケミカルピーリングと並行してダーマペンやレーザートーニングの使用が行われることも多いです。
ダーマペンやレーザートーニングはニキビ跡に対して、ケミカルピーリングよりもお肌の回復力を促す施術方法です。
ダーマペンやレーザートーニングによってニキビ跡の深く広いクレーターを修復しながら、ケミカルピーリングで美肌ケアを行うことで隙のない施術となり理想のお肌へ導きます。
ダーマペンやレーザートーニングの効果や仕組みについて詳しく解説しているこちらの記事↓もあわせてご覧ください。
施術後のお肌の調子と整えるケア方法
ケミカルピーリングとダーマペンやレーザートーニングを併用した場合ですが、特に刺激が強めとされるダーマペンのダウンタイムと施術後について解説します。
ダーマペンはニキビ跡のクレーターなどにもアプローチすることができますが、お肌に無数の小さな穴をあける施術方法です。
数時間で小さな穴自体は塞がるとされますが、お肌へ一時的ダメージがケミカルピーリングなどより強い傾向があります。お肌が敏感な方は、赤みや腫れ、反応が強いと内出血などがある場合もあります。
ケミカルピーリングの数時間のダウンタイムと比べると、数日ダウンタイムが続く場合があります。
ダーマペンの施術も並行して受ける場合は、施術後の一時的な顔の肌に起きる炎症を冷やすことで緩和して下さい。
保湿や紫外線対策の日焼け止めもしっかりと行うことでダウンタイムや、施術後の紫外線ダメージを軽減することができます。
以上のケアはケミカルピーリングのダウンタイムにも使えるので、施術後のセルフケアの参考にしてみて下さい。
ダーマペンやレーザートーニングは絶対に必要?
ケミカルピーリングに加えてダーマペンやレーザートーニングの施術は絶対に必要なのでしょうか?
ケミカルピーリングよりも刺激が強めの施術で、料金も高くなる傾向があるためクリニックの事前カウンセリングで相談して決めるようにしましょう。
そこまで深いニキビ跡、クレーターでなければケミカルピーリングの施術頻度や回数を増やすことで、時間は掛かりますが料金や痛いのが苦手な方には合っている場合もあります。
従来のダーマペンはかなり施術後のダウンタイムが長く痛みも強かったようですが、ダーマペン4という最新マシンを取り入れているクリニックが多く1世代前のマシンよりも痛みやダウンタイムが少なく済むようになっています。
必ず受けなければならないわけではないため、ご自分のお肌の敏感さを考慮してクリニックに相談してみて下さい。
ニキビは放置してもなくなる?そのままにしておくリスクはある?
テニキビは放置してもなくなる?放っておいた場合のリスクは?
- なくなることもあれば深い跡になることも
- 治ってもまた発生するニキビへの対処方法は?
- ニキビ以外の原因による炎症
ニキビは放置してなくなることもあるが、深い跡になる恐れも
ニキビは放置しても自然になくなり綺麗になることもあります。しかし、ひどい炎症状態のニキビを放置すると場合によっては深いクレーター状になったり、周りの皮膚より盛り上がった丘のような跡になってしまうことがあります。
炎症している場合は色素沈着を起こし黒ずみなどになり、ついつい触っているうちに潰してしまい雑菌などによって化膿すれば深いクレーター状のニキビ跡になることも考えられます。
放置することで結果的にケミカルピーリングだけでは足りないニキビ跡になってしまうと、他の施術も併用するなど費用が増えることもあります。
早期にケアを行うことで費用も安くお肌も理想の状態を目指すことができます。
良くなってもまた発生するニキビへの対処方法は?
よくなってもまた発生するしつこいニキビへの対処方法はあるのでしょうか?
繰り返し発生するニキビはコメドというお肌が滑らかでないブツブツとした状態になっています。コメドができている部位は新陳代謝がうまく出来ずターンオーバーが乱れている状態です。(参照→尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017)
ケミカルピーリングは専用の薬剤でターンオーバーを促進するため、コメド状態のお肌にもアプローチすることができます。
ニキビ以外の原因による炎症
ニキビが中々良くならない場合、ニキビ以外の炎症が起きていることも考えられます。
真菌というカビの1種が皮膚や毛穴の奥に入り込んで炎症を起こすこともあります。顔だけでなく背中やデコルテにもできる厄介な状態です。
真菌が原因で炎症していた場合は、ケミカルピーリングでなく外用薬や内服薬でのケアを行うことになります。
施術前に事前カウンセリングを行い、担当医がどのようなアプローチをしていくか決定することになります。
まとめ
ケミカルピーリングのニキビ跡への施術について解説して来ました。
- 対応するニキビ後の種類は赤みと色素沈着
- ニキビ跡の深いクレーターには他の施術も必要
- 専用の薬剤でニキビ跡をケアできる
- 月1〜2回の頻度で5〜10回程度必要
- クレーターが深いとダーマペンやレーザー治療が必要となる場合も
ケミカルピーリングはニキビ跡の赤みや色素沈着、浅いクレーターに対してアプローチすることができます。
しかし、あまりにも深いクレーターに対してはケミカルピーリングと並行してダーマペンやレーザートーニングなどの施術を受ける必要があります。
ケミカルピーリング以外にダーマペンやレーザートーニングといった幅広い施術を行なってくれるクリニックで受けると、どんなお肌の状態に対しても臨機応変の提案をしてくれるためおすすめです。
「品川美容外科」では、長年の事業継続に加えて症例ビフォーアフター写真など実績豊富です。
ケミカルピーリングはもちろん、ダーマペンやレーザートーニングなど様々な施術方法で治療計画を提案してくれます。
ぜひこの機会にニキビ跡やクレーターのない美しい理想のお肌を目指してみて下さい↓
(症例写真は公式サイト↓画面上部のメニュー「シミ・くすみ」から「ピーリング」をご覧ください。PCの場合は画面下部にあります。)